マンションやアパートの小さい虫対策(例:クロバネキノコバエ)

「虫がいっぱい入ってくるので、何とかしてくれませんか?」

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不動産管理会社様、
今、このようなお問い合わせが一番多いのではないでしょうか?
網戸をしているにも関わらず侵入してくる、小さい虫。

湖、池、川や山が近い物件、いやいや、そうでなくても大量発生している、「虫」。
どのような対策をするべきなのか、日々、苦心されていると想像されます。
弊社も今、この「虫対策」に多くの時間を費やしております。

結論から言ってしまうと、「虫が全く来ないようにする」という事は不可能です。
では、害虫駆除の専門業者に依頼するのも、当然費用が掛かる為、
オーナー様にご出費して頂くのも…となると、比較的安価で、
専門業者でなくても出来る対策を実践するしかありません。
今回も、この条件に合致した対処法をお伝えしたいと思います。

何という虫なのかを特定する。

下記のような感じでお問い合わせを受けた事はございませんか?

■「網戸の目より小さくて、蚊よりも小さい虫が、いっぱい入ってくる。」
■「ベランダの隅に、コバエみたいな虫が大量に発生している。」
■「白い柱に、ハネアリみたいな小さい虫が、いっぱい集まっている」

ここで問題ないのが、「○○○みたいな虫」という事。
つまり、よく分からない虫がいるという事がまず問題です。
インターネットで対策法を検索するにも、何て検索すれば良いか分からない。
では、代表的な虫の種類をご紹介します。

■「クロバネキノコバエ」(ハエ)
■「ユスリカ」(蚊)
■「チョウバエ」(ハエ)
(※画像は権利関係上、掲載しておりません)

例えば、クロバネキノコバエは、
水辺に卵を産み、午前9時~11時くらいに活発的に発生し、その後息絶えます。
その為、その死骸をコロコロなどで除去するという作業が必要になります。
また、白い物に集まる習性もあるとのことです。
体が小さい為、虫の意思と関係なく、
風で運ばれて行く為、風の流れが発生する窓の下に沢山いるという理屈です。
その為、午前中だけ遮光カーテンで風と光を遮るという、
気持ち程度の効果の対策はありますが…。

上記以外の虫にも、アリなども多いと思います。
屋内で発生している場合は、発生源は突き止められますが、
屋外からの侵入に関しては、ほぼ不可能です。
その為、「対策」が非常に困難な為、
スプレータイプの殺虫剤を、虫に吹きかける方法しかありません

ここで、もし虫がある程度特定できた場合、
入居者様やオーナ-にも一度、その虫の名前を、
インターネットで検索を薦めてみるのも良いかもしれません。
そうすると、発生源が突き止められない場合は、
対策が非常に難しいという事があらゆるサイトで掲載されているからです。

防虫灯という対策。

「虫が来ないようにするのは難しいです」と言って、終われないのが現実です。
そこで、難しい事を大前提としての対策法をお伝え致します。

■網戸をより細かい目の物に交換する
→集合住宅の専有部の窓を全て交換する必要がある為、高コスト。

■窓を開けない
→生活に支障をきたすため、非現実的。

■捕虫器の設置(ブラックライトで虫を誘引する装置)
→高コスト及び美観の低下。

■殺虫器の設置(紫外線や光で誘き寄せ、感電死させる装置)
→高コスト及び美観の低下。

■IGR剤の散布(虫のホルモンバランスを壊して、成虫にさせない薬品)
→発生場所の特定ができないと効果が期待できない。

■防虫灯(虫が好きな紫外線をカットする塗料が塗られた電球で、虫を寄って来させない)
→直管球やスパイラル球型はあるが、円形蛍光灯があまり無い。

集合住宅の場合、やはり虫ができる限り来ないようにして欲しいのが、
入居者様やオーナー様の思いです。

そこで弊社が実践している方法の一つとして、「防虫灯の設置」です。
前述の通り、食品工場などで設置されている防虫灯は、直管球が殆どです。
白熱球型やスパイラル球型もございますが、割高です。
つまり、円型蛍光灯や特殊な形状の電球もある集合住宅には、意外に適さないというのが現実です。

つまり、無いのであれば、塗ってしまいましょう。

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弊社が今回購入したお店がこちら。
このお店では、防虫灯の販売をされておりますが、同時に塗料の販売もされておられます。
金額は消費税及び送料込で、9,000円にいかないくらいの金額でした。
塗装方法も別段難しくありません。
100円ショップなどで売っている、ハケは用意した方が良いです。

メリットは、円形蛍光灯、スパイラル球、特殊な形の電球でも、防虫灯となります。
20W型の円形蛍光灯なら、10本は容易に塗装できると思います。

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しかしながら、デメリットもございまして、
明かりの色が黄色の為、集合住宅のイメージを損ねます。
(※上記の画像を参照)

滋賀県の堅田にある物件に設置してみたところ、効果はありました
滋賀県特有の「琵琶湖虫」対策として設置しました。
以前より、外灯に群がっていた琵琶湖虫の数が減少という結果です。

あまりお金をかけずに、防虫対策を講じる場合は、
上記の方法などいかがでしょうか?

全ての虫を来なくさせる事は不可能です。
しかしながら、できる範囲内での対策はしたいですね。
もし、本内容でご不明な点やご質問がございましたら、
お気軽にお問い合わせ下さい。

text by 今井

Special Thanks To ㈲P. C. WILL 奥田 代表

本投稿は、京都でナンバーワンの害虫駆除会社、㈲P. C. WILL 奥田代表様よりご助言を賜りました。
この場をお借りし、誠にありがとうございました。